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石角 元志*; 樹神 克明; 梶本 亮一; 中村 充孝; 稲村 泰弘; 池内 和彦*; Ji, S.*; 新井 正敏*; 社本 真一
Condensed Matter (Internet), 4(3), p.69_1 - 69_10, 2019/09
中性子非弾性散乱により観測された磁気共鳴モードのQ依存性という初めての手法で、FeTeSeの超伝導対称性がs波であることを実験的に示した。
Li, S.*; 豊田 真幸*; 小林 義明*; 伊藤 正行*; 池内 和彦*; 米田 安宏; 大谷 彬*; 松村 大樹; 浅野 駿*; 水木 純一郎*; et al.
Physica C, 555, p.45 - 53, 2018/12
被引用回数:1 パーセンタイル:4.99(Physics, Applied)鉄系超伝導体のBaFeAsとLiFeAsの局所構造解析をX線PDF解析とXAFSを利用して行った。BaFeAsの構造相転移温度ではPDFで得られた局所構造には変化が見られたが、EXAFSで得られた局所構造には変化を見出すことができなかった。これらのデータは室温の平均構造が正方晶相において、局所的な斜方歪みを考慮する必要があることを示唆している。
石角 元志*; 社本 真一; 樹神 克明; 梶本 亮一; 中村 充孝; Hong, T.*; Mutka, H.*
Scientific Reports (Internet), 8, p.16343_1 - 16343_6, 2018/11
被引用回数:3 パーセンタイル:29(Multidisciplinary Sciences)磁気揺らぎはBCS理論に従わない非従来型超伝導で最も可能性のある機構として重要な役割を担うと考えられてきた。今回、これまで磁気ゆらぎが見つかっていない5Kという低い超伝導転移温度の鉄リン系超伝導体LaFePOで、30-50meVの高エネルギーで磁気ゆらぎを見つけた。これはこれまで考えられてきた高エネルギー磁気揺らぎで、高い超伝導転移温度になるという考えとは矛盾することから、超伝導機構の理解に向けて重要な発見である。
野村 拓司*; 原田 慈久*; 丹羽 秀治*; 石井 賢司*; 石角 元志*; 社本 真一; Jarrige, I.*
Physical Review B, 94(3), p.035134_1 - 035134_9, 2016/07
被引用回数:11 パーセンタイル:46.82(Materials Science, Multidisciplinary)Fe-吸収端での共鳴非弾性X線散乱(RIXS)を用いて、典型的な鉄系超伝導体PrFeAsOの単結晶で、低エネルギー電子励起スペクトルを測定した。
社本 真一; 福田 竜生; 樹神 克明; 石角 元志*; 中村 博樹; 町田 昌彦; Baron, A. Q. R.*
no journal, ,
鉄系超伝導体BaFeAsとPrFeAsOとは系として異なるもの、フォノンのソフト化は面内の異方性である軌道秩序との関連を示唆し、磁気モーメントの異方性の結果はスピンと軌道の強い結合を示すLeeらの理論によく対応する。これらの相互の関連から軌道が関連した電子状態ついて議論する。
社本 真一; 樹神 克明; 梶本 亮一; 中村 充孝; 石角 元志*; 綿重 達哉*; 笠原 成*; 松田 祐司*; 芝内 孝禎*; 新井 正敏*
no journal, ,
FeSeと異なり、FeSeTeでは明確には構造相転移が見つかっていないものの、磁気散乱スペクトルの非整合周期の温度変化が報告されている。FeSeTeおよびFeSe単結晶の中性子非弾性散乱スペクトルの温度変化を詳細に調べたところ、70Kほどで大きく変化することがわかった。
社本 真一; 石角 元志*; 綿重 達哉*; 笠原 成*; 樹神 克明; 梶本 亮一; 中村 充孝; 芝内 孝禎*; 松田 祐司*; 新井 正敏*
no journal, ,
ネマチック効果に興味を持ち、FeSeTeおよびFeSe単結晶の中性子非弾性散乱スペクトルを測定した。FeSeと異なり、FeSeTeでは明確には構造相転移が見つかっていないものの、磁気散乱スペクトルの非整合周期の温度変化に約70Kで飛びがあることがわかった。このことはFeSeTeにおいても、dとd軌道の縮退が解けていることを示唆しており、これはネマティック効果によるものと思われる。
社本 真一; 森 道康; 梶本 亮一; 樹神 克明; 石角 元志*; 綿重 達哉*; 笠原 成*; 中村 充孝; 芝内 孝禎*; 松田 祐司*
no journal, ,
鉄系超伝導体-FeSeでは中性子非弾性散乱でこれまで高エネルギーの情報が得られていないことから、化学輸送法により合成した単結晶を用いて測定を行った。その結果、2種類の異方的な相互作用で説明できるスピン波的な振舞いが200meVまで観測された。
社本 真一; 梶本 亮一; 石角 元志*; 山川 洋一*; 綿重 達哉*; 笠原 成*; 中村 充孝; 紺谷 浩*; 芝内 孝禎*; 松田 祐司*
no journal, ,
FeSeはバルクでは磁気秩序がなく、構造相転移のみ示すことが特徴の超伝導体である。光電子分光や電気抵抗から電子ネマティック感受率が発散することが見つかっており、軌道とスピンとの関連からスピンネマティック感受率との関連に興味が持たれている。今回は中性子非弾性散乱実験の結果から、そのスピンネマティック感受率について検討したので報告する。
社本 真一
no journal, ,
ネマティック相の揺らぎとして注目されるFeSeについて、最新の中性子散乱研究成果について紹介した。
村井 直樹; 梶本 亮一; 鈴木 雄大*; 出田 真一郎*; 中島 正道*; 池田 浩章*; 田中 清尚*
no journal, ,
鉄系超伝導体の発見以来、その磁性・超伝導を対象とした中性子散乱研究が盛んに行われてきた。今回我々はホールドープ型鉄系超伝導体BaKFeAsの磁気励起の測定をJ-PARCチョッパー分光器「四季」にて行い、ブリルアンゾーン中心から境界までをカバーする磁気励起データを得た。得られた磁気励起の運動量・エネルギー方向の構造は、同一試料のARPES測定から決定されたバンド繰り込み因子を考慮することで、5軌道模型に対する乱雑位相近似(RPA)により再現される。これら結は、電子相関効果としてしばしば現れる電子バンドの繰り込み効果が磁気励起においても現れることを意味する。講演では鉄系超伝導体の電子構造の情報がどのように磁気励起スペクトルに反映されるのかについて議論する。
社本 真一; 深谷 有喜
no journal, ,
FeSeは鉄系超伝導体の中で最も単純な構造の物質である。加えて単一のユニットセルのFeSeで、60K以上の高い転移温度が観測された。引力相互作用が鉄系超伝導体ではまだ議論中であることからFeSeは機構を研究する上で理想的である。ここではこれまでの我々の実験結果について報告する。
社本 真一
no journal, ,
鉄系超伝導体の磁気励起スペクトルは、見かけ上、正方晶-斜方晶相転移で大きな変化を示さないが、異方的な圧力効果により劇的な変化を示す。鉄系超伝導体の中性子散乱での一軸圧力効果の実験は、我々が世界に先駆けて実験を行い、多軌道性を反映した軌道秩序を異方的な磁気形状因子として観測することに成功した。同時に磁気励起スペクトルで4回対称性が2回対称性に変わることが明らかになっている。FeSeでは、さらにその構造相転移で、磁気構造までがネール型からストライプ型に変わることが報告されている。化学輸送法で合成された結晶性の良い単結晶で中性子非弾性散乱でも、他の鉄系超伝導体には見られない(,)にスピン揺らぎが観測されたので、その詳細を報告する。
社本 真一
no journal, ,
The spin fluctuations were found at high energies such as 30-50 meV with comparable intensities to an optimally doped LaFeAs(O, F). Based on this finding, the line-node symmetry can be explained naturally as spin-fluctuation-mediated superconductivity.
梶本 亮一; 古府 麻衣子; 河村 聖子; 鈴木 雄大*; 中島 正道*; 村井 直樹
no journal, ,
鉄系超伝導体のスピンダイナミクスは超伝導発現機構に重要な役割を果たすと考えられているが、その複雑な電子構造のため、実験的に得られた中性子散乱スペクトルの理解は容易ではない。本研究では、密度汎関数理論(DFT)から得られた有効模型を用いた理論解析を組み合わせることで、過去に行われた鉄系超伝導体の中性子散乱実験では見過ごされていた特徴的なスペクトル構造を報告する。主な結果は以下の2点である。(1)スピン揺らぎの3次元的変調構造122型と呼ばれる鉄系超伝導体を対象に非弾性中性子散乱実験を行い、磁気散乱強度の3次元的変調構造を観測した。モデル計算を用いることで、磁気散乱強度の変調周期はフェルミ面の面外方向のゆがみに対応することを示す。(2)中性子散乱スペクトルに現れるマルチギャップ性超伝導状態における鉄系超伝導体の磁気散乱スペクトルには、レゾナンスモードと呼ばれるピーク構造が現れる。我々はまず、鉄系超伝導体のようなマルチギャップ系においては、サイズの異なる複数の超伝導ギャップの存在を反映した複数のレゾナンスモードが生じ得ることをモデル計算を用いて示す。次に、高精度の中性子散乱実験を行うことで、理論的に予測される複数のレゾナンスモードが実際に観測可能であることを示す。本研究で得られた理論と実験の一致は、鉄系超伝導体の複雑なマルチバンド構造に対するプローブとしての中性子分光実験の有用性を示唆するものである。